少しずつ少しずつ 〜282日目〜

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川を覗き込むウェリナ。もう暑い季節だから、午後のお散歩は日が山に
隠れ始めてから。この季節は川風が気持ち良いんですよ。ウェリナと2人
ワンツーは堤防に出て夕陽を眺めながら(笑)贅沢なワンツー環境だねぇ

14日は沢山の励ましメール、お見舞いメールをありがとうございました。
じんわりとココロにしみてきました。未だ余震はありますが、がんばってます。

さて、あの日はウェリナ最後のレクチャーでした。本当ならばETCの割引も
あるので、9時までには高速に乗らないと間に合わないはず。いつもならば
既に出ている時間だったのです。しかし、午後の1時からという事と
レクチャーの前にフロントラインをする都合であまり早く家を出ても仕方ない
と言う事で、まだ家にいました。10時頃に出る予定で、準備をしてました。

朝ご飯を食べ、食器を洗っている時にウェリナが玄関で吠え、私の横に来て
足にピッタリくっ付いて、顔を見上げる。そしてまた玄関へ行って吠える。
そしてまた来る。「ウェリナ〜ママの見えないものが見えたのかな?」なんて
言いながら、歯を磨いて2階へ上がると、普通パパが下でパソコンをしていると
2階へ来ないウェリナが一緒に上がって来ました。
天気もいいし、今日は何を着ていこうか、さて、顔も作らねば!と思った瞬間
突然の大揺れ!いつもは徐々に来る揺れが、突然きました。
違う!と思い、1階へウェリナと降りるのですが、階段を降りながら左右に
体が振られてしまい、思う様に降りられず、ウェリナと2人酔っぱらいの様に
やっとたどり着くと、ウェリナは何故か台所へ、パパはウェリナにリードを付け
私はとにかく出口の確保、直ぐに外に出るのは危ないので、開けたまま。
頭に来た時に落ち着く為、数を数える私、この時も冷静にならなくちゃと
思いながらも、心臓ばくばくだし、今直ぐに家から出たいでも落ち着かなくちゃ
そして、大きな声で数を数えました。結構落ち着くんです。そして納まってから
外へ出ました。お隣の電気屋さんの若奥さんも出て来ていて、怖かったね〜
これ、宮城県沖地震だと良いね、と会話をしながら、パパは震度5以上の時は
会社へ行かねばなりません。

おっと!余震だ!下から突き上げる感じ、嫌だ〜

この家はトラックが通っただけで揺れるので、ただでさえも恐怖
パパは会社の駐車場(社員通用口)に居たら良いよ。って言ったのですが
私は家を空けるのなら、ちゃんとチェックしてから行こうと思い、2階へ上がると
薄型の小さなテレビが台から落ちていました。偶然にもホットケーキの上に!
なので壊れる事も無く無事でした。

押し入れの棚がずれて若干物は落ちていましたが、壊れている物も無く
被害無し、全身が写る長い鏡も倒れてたけど割れずにがんばってくれてました。
2階のコンセントを全部抜いて、もしかしてこのまま帰ってこられないかも!
と思い、ひとまず3日分の下着やTシャツを持って、そして何故かウェリナの
パピー手帳と入所の時に持って行く資料を持ってでました。このままウェリナが
仙台で生活する様になったらとか、この家がつぶれたら、と思ったのでしょうね。
とにかく、ウェリナを無事に送り出すまでは!そんな思いもありました。
1階へ行き台所へ行くとレンジがずれていました。しかしレンジの上においてあった
トースターはしっかりレンジの上に乗っていました。凄い!!落ちてない!
そうそう、ウェリナのフードも持って食器や玩具、そしてワンツーシートも持って
そう思うと結構荷物がありました。つめながら食器戸棚の上の方にある物全部
下におろして家を出ました。お隣さんに一声かけてね!!

ウェリナは駐車場に止まっている車の後ろの窓から笑ってコチラを見ていました。
後ろのドアを開け、ウェリナにはリードを付け、中にあるフックに固定して
しばらくは街の様子を眺めてました。信号も付いていない、静かな街。
上手に交差点を通過する車、日差しは強かったけど風が冷たくて助かりました.
車のテレビ、ラジオで情報を見ながら、これが宮城県沖ではない事をしって
なんだか気が重くなりました。また来るかもしれないんだ・・

携帯が繋がり始めたので、訓練センターへ留守電を入れました。
東北道が通行止、きっと下の道路も混むだろう、残念だけど最後だけど
あきらめました。メールを一気に受信、あ〜みんなの名前を受信してる
ありがたいな〜って思いながら見ていました。
時々ウェリナに水を飲ませながら、会社の周りを歩いたり、こんな時なのに
のんびりとしていました。なのに私のトイレに・・パパに言ったら会社の
トイレを貸してくれ、そしてそのまま会社の二階の会議室に待機する事に
なりました。会社は交差点の角にあります。こんな時だけど本当に綺麗な
青空と雲、そんな風景を見ながらも、時より下から突き上げる様な余震が
起こるのです。ウェリナは椅子の下に体と頭を隠しています。きっと怖かったのね

1時間ぐらいいたのか、ウェリナのワンツーのタイミングで
また駐車場の車の後ろに待機しました。風があるので、本当に楽でした。
この頃には既にほとんどの友達には「元気だよ」の私の状況が行き渡ってました。
東北道通行止め解除、そして電気が使える様になりました。
そのタイミングで家に戻りました。しかし相変わらずの余震。
これならばセンターへ行った方が良いかも!そう思い、パパに連絡すると
その方が自分も安心との事、急遽仙台へ向かう事にしました。
遅刻しても行こう!!家を出る時に「行ってくるね、頑張って建っていてね」と
家に声をかけてしまった・・一年も住んでるとこんな斜めの家でも
愛着があるんですよね。

最後のレクチャーには30分おくれましたが参加できました。やっぱり来て良かった
みんなの顔をみたら安心したんだよね。ずっと一緒にレクチャーをしてきた
ウォーカーさん、そして訓練士さんの顔をみたら、本当にホッとしました。

ここは私の第二のふるさとなのかもしれないな・・・

レクチャーを終えて、しばらく下のロビーで同じ市に住んでいる職員さんと
お話しして、帰って来ました。途中通行止めがあったので国道をのこのこと
帰って来たのですが。途中パパからメールが来て「この家に居るのは怖いので
戻って来たら、仙台へとんぼ返りだ!!!」ヒョエ〜苦労して帰ってまたか・・
致し方ないこの状況だ。ヘロヘロになりながら家にたどり着き、へろへろなまま
また一路仙台へ・・・手のしびれがとれなくて、なんだこりゃ?!と思ったのですが
ずっとハンドルを握っていたからなんでしょうね。次の日には治りました。

次の日の午後に家に戻って来た時には、出て行く時と同じ、何も変わらず
頑張って建っていてくれました。ウェリナも我が家に帰って来た様で
嬉しそうに2階へ上がったり走り回っていました。
やっぱり我が家なんだよね・・ウェリナ!!
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この夕方の迫川越しに見る栗駒山、そして涼しい川風、ずっとずっと
忘れられないだろうな・・ウェリナもここでの生活、最後の最後に大変な
経験をしちゃったけど、忘れないでね。後少しだけど、ここでの生活
パパとママにおつき合いしてね!!それまではパパとママ全力でウェリナを
守るからね!
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by hello-welina | 2008-06-17 15:19